笑う門には花が咲く

不妊治療・死産・転職…日々奮闘の記録

主人ひとりで安産祈願

妊娠して初めて、「戌の日」という言葉を知りました。

(犬(戌)は多産ながらお産が軽いことから安産の守神とされており、

妊娠5ヶ月目の最初の戌の日に腹帯を巻いて安産祈願をするという風習)

 

安産祈願は、妊婦さんや旦那さんにとって赤ちゃんが無事産まれるよう気持ちを込める

ことができる楽しみの一つなのではないでしょうか。

私も、安産祈願を楽しみにしていました。

 

しかし、この時は絶対安静で外出は避けていたので、主人に行って来てもらいました。

ご祈祷が始まる少し前、主人からの着信。

「通話にしたままポケットに入れておくから、聞いててね」

そう言って、ずっと御祈祷の音を聞かせてくれました。

絵馬も書いてきてくれました。

 

ベッドの上でその音を聞きながらずっとお腹に手を当てて、

窓から空を眺めながら祈り続けました。

とても晴れた気持ちの良い日でした。

心地良い御祈祷の音は、きっと届いていたことと思います。

 

この時のことは、思い出すと今でもなんだか涙が出てきてしまいます。

きっと、夫婦で来ている方がほとんどだったと思います。

そんな中、主人は一人で、どんな気持ちで行ってくれたのか。

今回の妊娠は、主人の優しさを感じたり支えられているということに

たくさん気付けた出来事でもありました。

夫婦の絆を強くしてくれたのも、この子のおかげです。

 

安産祈願では、お札・お守り・お守り風のマタニティマーク・腹帯・お箸など

色々なものをいただきました。

お札をずっと飾っていて、赤ちゃんが亡くなってもそのままにしていたので

どうしようか迷いましたが

1年経った頃、初詣のタイミングで古いお札と一緒に納めました。