笑う門には花が咲く

不妊治療・死産・転職…日々奮闘の記録

羊水過小症

羊水が少ないことで告げられたのは、「羊水過小症」という聞いたことのないものでした。

赤ちゃんがプカプカ浮かぶ羊水がないと、呼吸ができない。

これから作られていく腎機能や呼吸の機能がつくれず、産まれることができたとしても障害が残るかもしれない。

 

先生に告げられてからとにかく検索しまくったけど、羊水過小症に関する記事はあまりなく大学の論文みたいなものばかりでした。

1件だけ、羊水過小症の方でも羊水が増えて、無事に出産しているブログを見つけた時には、ものすごい希望に思えたものです。

大丈夫、大丈夫、一緒に頑張ろうねと何度も伝えながら。

 

そこから2日後にようやく主人と一緒に先生の話を聞くことができました。

それまでの時間が地獄のように長かった。とにかく不安で、自分の気持ちを保つのに精一杯でした。

旦那さんに会うのは入院ぶり。顔を見ただけで泣きそうになり、泣くのを堪えるのに必死でした。

 

説明されたのは

・羊水はほぼない(羊水過小症)

胎盤の中全体に血腫(血のかたまり)が広がっている

・入院時は羊水があったが、入院中になくなっていった

胎盤からうまく栄養が吸収できていない可能性が高い

・赤ちゃんの膀胱は見えるが、胃泡が見えない

・このまま羊水が増えない場合、まずは赤ちゃんの命が継続できるか分からない

・継続できたとしても、赤ちゃんに何かしらの障害が出る可能性が高い

・肺の機能が弱くなるので、一生呼吸器をつけて生活するような可能性も出てくる

 

といったような話でした。

そして、現時点で回復させる治療法はないこと

ひたすら安静にして、羊水が回復するか様子をみていくしかないこと

を伝えられました。

最後に、妊娠を継続するか、中断するかを妊娠20週までに決めないといけないと言われました。

(この時17週)

 

何もできない無力さと

なぜこうなってしまったのかという自責の念と

継続か中断かを考えなければならないこととで

頭の中は真っ白でした。

 

唯一の救いは、出血がおさまっているので退院したかったらしても良いと言われたことでした。

病院で一人で抱えられる自信は全くなかったので即日退院することになりました。

退院する最後にもう一度姿を見たくて、エコーを見せてもらいました。

元気な心音は聞こえているものの、やっぱり羊水はありませんでした。

 

突然の入院でしたが、こんな形で退院するとは思ってもみなかった。

いのちというのは、何が起こるかわからない、予想できないということを初めて実感しました。